WORLD WiMAXを体験してみました。

UQ SERVICE

UQ コミュニケーションズが米CLEARと提携して行っているWORLD WiMAXを体験してみました。
2011年3月までは無料で使うことが出来ますが、利用には様々な制約があります。
実際に利用してみた様子と、制約に関して説明していきましょう。

※2010/11/07(太平洋時間)に追記更新しました。

0.利用できるモジュールの確認

米国のCLEARで日本のUQ WiMAXローミングで接続したい場合には注意があります。
利用できる通信モジュールに制限があり、現状で使用できることになっているのは下記の2つのみです。

  • Intel®WiMAX/WiFiiLink 5150
  • Intel®Centrino®Advanced-N+WiMAX6250

つまり、WiMAX内蔵パソコンでないと使用できない ということになります。
WiMAX内蔵パソコンでも上記に該当しない通信モジュールが内蔵されている場合は使用できない ということになります。

つまり、WMX-GWBA-01やAtermWM3400RN、URoad-7000等での利用は一切出来ないということです。
WiMAX搭載パソコンかつ、上記の5150/6250モジュール搭載機種のみ となります。
幸いにも私のThinkPad X201sにはIntel®Centrino®Advanced-N+WiMAX6250が内蔵されているので何の問題もなく使用できることが判明しました。

※ThinkPad X201sでも構成によっては利用できない場合があるかもしれませんので要確認です。

1.契約状況の確認

UQ WiMAXの契約が必要なのはもちろんですが、DIS WiMAXやBIC WiMAXなどのMVNO契約でも問題ありません。
しかし、契約状況がUQ Flatであることが条件だと思われます。おそらくUQ StepやUQ 1Dayのサービスは現時点で対象外ではないかと思われます。細かい記載が確認できませんでしたが、たぶんそんな気がします。

また日本で契約し、UQ WiMAXでインターネット接続できるようになってから2週間程度経過しないとWORLD WiMAXは利用できない場合があるということなので米国へ渡航する予定の方は早めにUQ WiMAXを契約しておくことをおすすめします。

2.キャリアの選択

日本の国内と異なり、米国内は複数のWiMAXキャリアが存在します。

日本でもローカルなWiMAXキャリアは存在するようですが、全国展開しているのはUQ WiMAXのみです。
ここで注意が必要なのはDIS WiMAXやBIC WiMAXなどはUQ WiMAXのMVNOでありキャリアではありません。

私のThinkPadでWiMAX Sarchをかけたところこうなりました。

WiMAX Connection List

「SPRINT」「Comcast」「CLEAR」「Time Warmer Cable 4G」の4キャリアが現れました。日本ではUQ WiMAXの鉄塔が1つ もしくは2つ現れている状態で見慣れているためちょっとおもしろい光景になっています。

UQ Communicationsが米国で提携しているのはCLEARですので、ここではCLEARを選択します。

UQ CommunicationsによるCLEAR利用ガイド(PDF)

上記のPDFのように設定していけば大丈夫です。読むまでもありませんが一応。

利用には簡単な登録が必要です。
24時間の1DayFreePassを取得することになっていますので、無料で1DayPassが利用できるというイメージで大丈夫だと思います。しかし、2011年3月末までの予定となっており以後は有料になる予定だそうです。

3.回線速度

日本にいると下りで16Mbpsくらいは当たり前に出てしまいます。
こちらはどうなのかと言いますと、下りで大体4Mbps~9Mbps程度という状況です。滞在中のホテルでは4.5Mbps程度しか出ませんでしたがストレスは特に感じない速度となっています。Skypeの利用も問題ありませんでした。

しかし、ホテルで有線もしくは無線の高速インターネットを提供しているところも多くなっているのでホテルでWiMAXを利用するメリットがあまりないかもしれません。現在滞在中のホテルも高速無線LANを無償で提供してくれいるのでWiMAXが遅いようなら切り替えるつもりです。
Wi-Fiの速度も同じくらいで大差ありませんでしたが場所による様子です。廊下側では10Mbps程度出ていました。

4.カバーエリア(サービスエリア)の確認

WiMAXのカバーエリアはhttp://www.clear.com/coverageで確認できます。ここで注意が必要なのは3Gエリアではなく4G(WiMAX)エリアであるということです。
3Gエリアとは大きく異なってまだまだ利用できない場所もあるほか、ホテルや空港の内部、地下、高層ビルではカバーエリアでも電波が建物の影響で途絶えてしまっている場合もありますので注意が必要です。
なお、WiMAXの特性(この記事で少し触れています)として 高速移動に弱いというデメリットがあるので、車でHighwayを利用する場合や、Railwayを利用する場合などはアクセスしにくい状況になりがちなので注意しましょう。

まとめ

WORLD WiMAXを使ってみて、このサービスは素晴らしいと実感しました。
今まで海外に入った際は、無料で使えるWi-Fi HOTSPOTを探したりホテルでLANサービスがないか色々探すことがありましたがWiMAXがローミングで使えると
到着して直ぐにインターネットが出来るので便利なほかセキュリティー面から見ても安全で良いということが評価できます。

今回、私が使用したのはLenovo ThinkPad X201sというモバイルノートパソコンなのですが、このパソコンはWiMAXを内蔵していて機敏に動くのと、軽くて丈夫 かつバッテリーが長持ちするため米国でも大活躍しました。

この、WORLD WiMAX(UQ Communication)サービスは2011年3月末以降、有料化する予定だそうですが一体いくらになるのか 価格設定が気になるところです。
$5/24hという設定だとしても十分安いんですがUQ Flat契約者は追加料金なしという処置なら最高にうれしいですね。

UQ Step、UQ 1Day契約者は有料というパターンでもいいと思います。高額なローミング代金を払うのは馬鹿馬鹿しいのでここで一発、ローミングという概念を変える存在になってほしいです。
SBMやdocomoの1日約1,500円で海外パケット定額というプランもありますが、より安価でより高速に使用できるWiMAXはよりメリットがあると思います。Skypeを利用すればSkype同士は無料で通話できますし、相手が一般電話でもSkypeOutを利用することでローミング代金じゃなく通常のSkype料金で電話の発信が出来るんですからなんてったってお得だと思います。

とりあえず、文句なしのいいサービスになることを期待しています。

 

追記
ちなみに米国でのWiMAXローミングは現在も無料のままサービスが提供されています。
米国以外の対応エリアとなる韓国では、3,000ウォン/24時間となっています。

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5件のコメント

  1. Ken

     /  2010/11/06

    World WiMAXの使い方が良くわかりました。ありがとうございます。 来年の一月に米国出張なのでWiMAX内蔵パソコンを持って行きます。

    返信
    • WORLD WiMAXは2011年3月までは無料で何度でも使えるそうなので、1月の出張でしたら無料で活用できて便利ですね。
      3月以降の料金が気になるところです。

      返信
  2. Techy

     /  2011/10/09

    今月シカゴに出張する予定です。

    今までは、海外で無線LANポイントを探してローミング接続しておりました。
    wifiで接続できるとなると、安全面・運用面で安心して使えること理解しました。

    使用可能デバイスなど、細かな情報ありがとうございます。

    返信
    • >wifiで接続できるとなると
      WiMAXの事でしょうか。

      WORLD WiMAXは渡航する2週間以上前にはお使いのWiMAX内蔵パソコンを登録しておく必要がありますので
      まだ登録なされていない場合は、お早めに登録しておく事をオススメいたします。
      CLEAR WiMAXを接続先に選択すると言うこともお忘れ無く。

      参考になったようで、こちらとしてもうれしい限りです。

      返信
  1. ThinkPad X201sのWiMAX/Wi-FiソフトウェアをIntelのものに変えましょう -Intel® PROSet/Wireless WiMAX Connection Utility-をインストールする « Arakawa's Blog

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